Close
  1. 膨大な国の借金(国債)返済のカラクリとハイパーインフレ!
  2. ライフプランで見えた興味ある記事ランキング!
  3. 平成31年度の公的年金(老齢基礎年金)とマクロ経済スライドの仕組み!
  4. 年金生活者の市県民税(住民税)が過大請求されている恐れあり、申告で取り…
  5. 信用創造がもたらす債券や株式などの金融商品のバブル崩壊と仕組み!
  6. 60歳から65歳未満の繰り上げ支給の厚生年金(公務員の旧退職共済年金)…
  7. 外壁塗装やシロアリ対策などの住宅のメンテナンス(維持管理費)と点検時期…
  8. 離婚時の年金分割(3号分割・合意分割)の概要とシミュレーション!
  9. 日経平均株価とNYダウの暴落と債券(国債)利回りの低下と景気後退のシグ…
  10. 生命保険に入る前にちょっと待った!必要保障額をシミュレーション(エクセ…
Close

LIFE “ちえい蔵“

信用創造がもたらす債券や株式などの金融商品のバブル崩壊と仕組み!

日銀の量的金融緩和で膨れ上がった投資マネーが、債券や株式(日経平均株価)などの金融市場に流れバブルの状況に近づいていると言われている。リーマンショックのような金融危機が発生した場合は、企業の連鎖倒産や取り付け騒ぎが起こり、信用創造により膨れ上がった株式や債券価格が暴落し、資産の評価額が下がりマネーが市場から消えて無くなる。いわゆるバブルの崩壊である。世界中の借金の合計が1京8000兆円とも言われています。バブルは崩壊した後になって初めてバブルと気付くのです。

■貨幣の歴史
江戸時代の年貢米って聞いたことがありますよね。当時は、今と違って所得税や住民税などの貨幣で支払う税制はなく、田畑に課税される年貢だったが、明治に入り地租改正が行われ、政府の収入の安定を図るために貨幣で納める税制度に変わった。そこで、貨幣経済になったことで、中央銀行(日銀)が発行する貨幣に信用力を持たせなくてはなりません。国の経済や国防や外交力などがあって自国通貨の信用力が高くなるのです。そして、信用創造から生まれたマネーが経済をより強くしていったのです。

■銀行の預金量を増やす信用創造の仕組み

※信用創造の仕組み

※銀行は預金量の一定割合を日銀の当座預金に預けることが義務付けられています。この一定割合のことを預金準備率といいます。この法定準備率(預金準備率)を10%と仮定して計算します。
10,000×0.1=1,000円(法定準備預金)

預金者から石巻銀行に預かった10,000円が、帳簿上は、この段階で、10,000円+9,000円+8,100円=27,100円の預金に膨れ上がっている。そして、融資額も、9,000円+8,100円+7,290円=24,390円(A・C・E企業)と膨れ上がっている。銀行は、預かったお金をすべてを融資したり、また、預金者もすぐにお金を引き出すことはありませんので、最初の預金1万円から預金準備率が10%の場合は、預金と貸し出しを繰り返すことによって、額面上は最大10万円まで(10,000円÷0.1=100,000円)膨れ上がる仕組みとなっている。そして、預金の引き出されない限りは、様々な銀行を循環して融資が生まれれば預金も新たに生まれて、その繰り返しが銀行の預金残高を増やしていきます。それが信用創造といわれるもので、この場合は1万円に対して新たに9万円の信用創造が生まれたことになります。

■預金準備率を引き下げて経済成長の余力がある中国?
例えば、景気対策のために企業や個人に貸し付けする資金を増やすには、信用創造で預金残高を増やす必要があるため預金準備率を引き下げればよい訳です。年初めに中国人民銀行が預金準備率を1ポイント引き下げて大手銀行の標準的な預金準備率を13.5%にすると発表された。
米中貿易戦争のさなか、中国経済の先行き不透明感が強まっているため景気減速が加速するリスクを抑えるために貨幣の流通量を増やす必要がある訳です。因みに日本の預金準備率は、金融機関の種類や預金金額、預金の種類によって違うが、0.05~1.3%となっています。

■金融緩和しても経済成長率がマイナスの日本
銀行が個人や企業に貸し付けるお金が潤沢にあれば、個人や企業がジャンジャンお金を借りてもらえれば、信用創造により帳簿上に膨大な預金が雪ダルマ式に増えてくる。当然、貸し付けしているので利子も支払われることになり、銀行としては潤い利益も相当なものになるはずである。

本来の銀行は、預金者に支払う金利よりも企業融資の金利を高く設定して、この金利の差額・利ザヤ(貸出金金利-預金金利)で儲ける仕組みとなっているが、企業はこれまで稼いだ利益剰余金を内部留保として蓄積しており自前の資金で設備投資に回せるため銀行の資金需要も増えないし、個人が銀行から思うようにお金を借りてくれないし、金融商品の手数料が収入源にもなっているが、地域銀行では本業利益が赤字のところが多いのが現状である。

日銀は、物価安定の目標のために2.0%の物価上昇率を目標設定しており、そのために長年続いたデフレ脱却後の日本経済の安定的な持続のために量的金融緩和を実施し市場に出回る通貨の量を増やしている。いわゆるマネタリーベース(日本銀行が供給する通貨)を増やして経済を刺激しようとしている訳である。

マネタリーベースは日銀が供給する通貨で信用創造のベースとなるお金ですが、市中に出回っている現金、銀行が日銀に預け入れしている法定準備金、そして日銀が実施している量的金融緩和によって金融機関から国債を買い入れたお金を銀行が持っている日銀当座預金に残高が積み増し、その預けている資金を企業の設備投資や住宅投資などに回していくことが期待される訳です。
下のグラフからも量的金融緩和によりマネタリーベースが急激に増えているのが分かるかと思います。
※マネタリーベース=「日本銀行券発行高」+「貨幣流通高」+「日銀当座預金

<マネタリーベースの推移>

※出所:日本銀行(マネタリーベース平均残高/うち 日銀当座預金)

そして、日銀が発表しているマネーストック(通貨供給量)ですが、個人が住宅ローンや自動車購入などの個人消費や、企業が積極的な設備投資をすれば、その資金は銀行からの貸し付けとなり、信用創造により生み出したお金が貸し付けが増えれば増えるほど帳簿上の融資と預金残高も増えてくる。そうした循環によって預金残高が増えればマネーストックの量も増えてくる訳です。

<マネーストックの推移>

※出所:日本銀行

経済成長すれば自ずとマネーストックも増える仕組みなのですが、しかし、経済成長率の推移を見るとマイナス成長となっています。国債の買い入れによってマネタリーベースが増えているがマネーストックが差ほど増えていないので、経済成長に繋がっていないことが分かります。

■マネーストックで債券や株などの金融市場は飽和状態
日銀が目指している物価上昇率2.0%目標もそういったプロセスで世の中にお金が豊富に出まわることでインフレ率が上昇すると考えていたのが、実際は以前にも記事で述べましたが、人口減少で消費者も人口減少し高齢化が進めば消費意欲の減退に繋がり、年金の減額や受給年齢の引き上げ問題などの社会保障費の増大がネックになって個人消費も伸び悩みとなっている。また企業の設備投資も同要因で銀行からの融資に結び付かない、いわゆる経済成長率(実質GDP比)が1980年代から2018年までの38年間ではマイナス成長しているのが実態である。

<GDP(国内総生産)の推移>

出所:「世界経済のネタ帳」のデータに基づくグラフ化
:IMF – World Economic Outlook Databases

<日本の経済成長率(実質GDP比)の推移>

出所:「世界経済のネタ帳」のデータに基づくグラフ化
:IMF – World Economic Outlook Databases

<企業の設備投資の推移>

※出所:財務省(全産業(金融業、保険業を除く))

そうした影響で、積極的な企業の設備投資や個人消費の伸び悩みが銀行の資金需要に結び付いていなく債券や株などの金融市場に流れており、現在の株高もそういった信用創造から生まれてきたものであるため、膨れ上がったバブルはいずれ伸縮する運命にあるのです。世界中の投資家は恐れているのは、それがいつなのかと言うことです。

 <トップページ

 

Related post

  1. 伊達政宗が築こうとした石巻城の櫓門をイメージ! CGでモデリング…

  2. 東日本大震災で流失した帆船・開陽丸とサン・ファン・バウティスタ号…

  3. 石ノ森萬画館を襲う「空飛ぶドラゴン」をちょっとCG制作してみまし…

  4. ノートPCの排熱対策、夏でも内蔵ファンは必要ない方法

  5. 膨大な国の借金(国債)返済のカラクリとハイパーインフレ!

  6. 東日本大震災から石巻市の復興(漁港)の歩みをCGで再現してみまし…

Recommend post

  1. 膨大な国の借金(国債)返済のカラクリとハイパーインフレ!
  2. ライフプランで見えた興味ある記事ランキング!
  3. 平成31年度の公的年金(老齢基礎年金)とマクロ経済スライドの仕組み!
  4. 年金生活者の市県民税(住民税)が過大請求されている恐れあり、申告で取り戻せる!
  5. 信用創造がもたらす債券や株式などの金融商品のバブル崩壊と仕組み!

連絡

※「問い合わせ」を追加しました♪

カテゴリー

最近の記事

【プロフイール】
■名前:津田 晋
■出身地:宮城県石巻市
■資格:ファイナンシャル・プランナー
■年齢:シニア
■趣味:3DCG、野菜作り、デイトレ

Return Top